詩人:甘味亭 真朱麻呂
ケーキには紅茶がいちばんさ
甘いケーキには甘さひかえめ紅茶が合うのさ
それは甘いケーキならの話
ケーキが君なら僕は紅茶で
甘いケーキで渇いたのどを潤してくれるさわやかなレモンティー
少し酸っぱい酸味のある僕
コーヒーみたいにとことん苦い人じゃ君には似合わないさ
似合うのは紅茶みたいな僕
たとえばの話だよ
ケーキが苦いケーキなら甘い紅茶に僕がなるだけ 君はただ僕のケーキでいてくれればいい、でも僕を置いてどこにも行かないで、紅茶だけじゃさびしいしティータイムじゃなくても味気ないだろ
そんなふうにしてふたりためらいながらも少しずつひとつに混ざり合おう 急ぐことはないさ
ふたつのマイルドさでふたり分の幸せが口じゅういっぱいに広がる
いや この場合心いっぱいに広がるといった具合かな やさしさのスプーンで溶け合っていこう…小さなこのティーカップのような世界ですてきな家を建てて…理想は際限なくふくらんでく
自然環境の保護より
動物愛護より
大切な君を守ることを大事にしたい
それこそが僕という紅茶が君を愛してる確かなあかしだよ
あいにく僕のケーキは甘いから時々甘ったるさに渋めの僕は
何回もおなじティーパックを使うから色あせる愛
なんてことのないようにすべてに目を光らせて君を愛してく
それくらいの覚悟で君を愛すから
どうかケーキよ紅茶の僕の隣でずっと笑っててよ
よかったら…
そしたらとうぜんよ 紅茶にはケーキが ケーキには紅茶がつきものでしょ…?ちがう?
君はそういいながら僕の肩によりかかる
その時心が涙を流した 永久に続く愛を感じた
なんとなく思ったよ
わからないけど
なんとなく思ったよ
だから そうだよね
ケーキには紅茶が
紅茶にはケーキが
そうさ 絶対必要さ
どちらがなくても
始まらない
そんな僕らだから
明日もケセラセラさ。