詩人:どるとる
あんな悲しいことがあったあとでも 空はぬけるほど青くて
太陽がまぶしくて
思わずそらした瞳に飛行機が尾を引くように白いラインを引いてゆく
どんなに悲しくても
辛くても 季節は残酷に過ぎて 何度でも あなたのポケットからあふれ出すから
いつまでも 悲しい記憶にとらわれていないで
今日より 素敵な 明日を勝ち取るために
今日の涙を 明日の笑顔に変えるんだ
こんな時こそ 愛が 必要だろう
こんな時こそ 笑顔が役に立つんだろう
こんな時こそ 持て余した手を差し伸べよう
こんな時こそ 人って漢字のようにみんなで支え合おう
君や僕やあなたができること 考えるよりまず行動あるのみ!
今日の悲しみが明日には嘘か夢のように終わっている そんな明日が来ればいいね
だけど簡単に忘れられないから厄介だ
大切なのは起きてしまった事よりも
今目の前にある 現実を どうするかだ
家を失ってしまった人
仕事を失ってしまった人
テレビから見る限りまだ復興には時間とお金がかかりそうだと僕でもわかるから
まずは小さな支援からはじめていこう
大切なのは そばにいる誰かとの 繋がりや絆を 深めることの意味を これほどまでに学んだことはないね
僕たちは誰かが落とした命によって 今まで気づけなかったたくさんの希望や愛を垣間見た
こんな時こそ 誰かの手助けが必要だろう
こんな時こそ 僕たちの心が試されるんだ
こんな時こそ 助け合いの心が 生まれるね
こんな時こそ 知らん顔してる人たちも自分を思い直すだろう
『誰かの犠牲がなくちゃわからないなんて恥ずかしい』
そんな気持ちにもなったんだ
あの日、すべてが まるで 違う世界の出来事のように ひとり
安全な場所で 笑っていたけれど
そんな自分が今じゃとてもやりきれないな
テレビに映る誰かの涙や懸命な捜索活動がまだ胸の中 回る
昨日の事のように。