詩人:甘味亭 真朱麻呂
君に贈りたいのはこの歌じゃない
この歌でもない
こんな歌じゃ贈れない…
愛は言葉にならない
試行錯誤も無意味な気がしてきた
でもその試行錯誤にも意味や意義がある気がしてる
信じる心と疑う心が半分ずつ僕を言いくるめようとしている
でも僕はなぜだか愛の言葉 その気持ちの理由探すのに夢中で気づかない
君には幸せになってもらいたい 誰より
だけれど僕が君を永久に愛すならば君を幸せにしなきゃね
そんな自信さえ揺らいでしまう僕がはたして君を死ぬまで愛しきれるのか
今になって今になって考えてしまう
君のことこんなに愛してるし愛したいのに
この気持ちを言葉にさえできぬこの僕に君を愛す資格などあるのか考えてしまう
たとえば愛の辞書なるものがあるとしたら何ページ?
なんておかしいよな
ばかだよな 俺…
なぜか涙が止まらない
考えすぎかな
でもそれくらいしないと君の一生をまかなえきれないよ
君のすべて もらうなんて大それたことゆるされないよ
お願い もうちょっとだけ考える時間をください
君は笑うがもうちょっと考えたら本格的に愛し始めるから
不器用でばかでなんの取り柄もなくて素晴らしくネガティブな僕を愛してくれた君だから言えるのさ
僕が愛すまえにこんなに愛をくれたのに僕の胸の中いっぱいの想いに涙をこぼせばなんだかすべてがこれでいい気がする
完全 完璧な領域にたどり着けなくてもいい気がした
だからこのあたりで途中下車しようかなあ
君がゆるすなら
君が笑うならば
僕はおろしたてのこの歌を途中までだけど歌う
完璧にとはいかなかったけどこれで十分だよといってくれる君のために途中でも気を抜かず精いっぱい僕は歌うよ 想いを声にして
いつかこの歌が僕らの間にある隙間や距離をうめてくれる最高の歌になる
その時こそ言うよ
渾身の愛してる…