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[172811] 夜が明けるまで

詩人:どるとる


夜でも朝でも 変わらなく
幾つになっても変わらない人さ
僕は僕でしかないので
僕以上にも僕以下にもなれない

期待されてもしかたない
裏切るわけじゃないけれど
すべての期待に応えることはできそうにありません

また今日も 日が暮れて
帰り道ひとり歩けば
わけもなくせつなくて せつなくて
涙がこぼれてしまいそう

このまま夜が明けるまで
僕は泣いていよう
誰にもわかってもらえない 気持ちの持って行き場がないのなら
せめて泣かせておくれよ
同情などいらないから
せめてひとりにさせてくれよ

この雨が降り止むまで
僕の中で夜は明けない
夜が明けても 僕の顔には太陽は昇らない

このまま夜が明けるまで 悲しみの中
せつなさの中

僕はひとり泣いている

澄んだ空気をまといながら
さえた夜明け前の道
夜が明けるまで
アスファルトに座り
朝が来るのを待つ

終わりのない 悲しみに
きりのない 繰り返しに
僕はいつまで 笑うのかな
僕はいつまで 泣くのかな

とりあえず 夜が明けるまで
僕は ここから動かない
僕は ここから動けない

まぶたの裏に 浮かぶあの懐かしい 景色だけが支えなのさ。

2011/12/17 (Sat)
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