詩人:どるとる
夢と幻想にあふれた妖しく奇っ怪なロマンの水底に沈んだ光
それはいつか見た夢
いつか叶えようとして無理だったのを理由に忘れてしまった
悲しいロマンの光
今 悲しく輝いて僕に光を鈍い差す
僕の今は照らされて
華やかな舞台の裏側でひとりわがままなダンスを踊る
悲しいロマンの光
今 浴びて 浴びて 浴びて
だんだん薄れてゆく妄想という名のライトの中で暗闇に包まれるまで僕はサーカスのピエロのように笑い続けていた、悲しくただ悲しく
幻想と怪奇のロマンの終焉がもう過ぎてもいつまでも夢を描いてた
それこそロマンの光だと自分を精一杯にかばって かばって かばって
ロマンの光が消えたあとでも尽きたロマンを夢に見ていた
尽きぬ幻想と妄想を膨らまして 無意味な夢を見ていた
大人になった今も
悲しさを紛らすために涙を流しながら
ロマンを吹きこぼしている。