|
詩人:剛田奇作
小学生の時初めてひとりで電車に乗った
その時無くした切符が オークションにかけられていた
触れなかった花びらを
誰かは蹴散らしている
カレンダーの赤丸が
林檎と関係ないのと一緒でさ
物干しざおに釣られたアルバムに
白々しい静電気が起こった
マフィアのボスに着払いで
肉球写真集を送ったら
今のうちにおやつを作ろう
毛布は嫌いだから
タオルケットでホットケーキを蒸しあげて
足の爪がむずむずしてる
一人歩きしたがって
君に剥がされるのを
まってるのさ
天使より悪魔に憧れる、君の左腕に
触れなかった花びらに
小さな名前をつけて
言葉で触れた
ズルい悪魔
カントリーグッズ 全然似合ってないの