詩人:めろでぃ
お互い休み合わせて
なのに仕事ってことにして
朝から夜まで一緒に過ごす初めての日
いつもアナタが乗る電車の時間に合わせて
アナタの最寄り駅まで
車走らせた
誰も知ってる人のいない海まで行って
指絡ませて手を繋いで
腕組んで浜辺を歩こうねって
1ヶ月以上前から約束して
やっとこの日が来ると思ったら
家庭のことで色々あって
会えないかも
会えても海は行けないかも
2日前にそんなメール来たら
「あたしのことは気にしなくていいから」
そう言うしかないじゃんか
そんな過程もあって
やっとやっと会えた当日の朝
お決まりのあたしのマイカー
すぐに運転交代して
どこ行くの?って聞くと
内緒としか言わなくて
1時間も走れば
青地に白い文字で
行きたかった地名
嬉しくって運転中なのに
アナタの首筋に飛びついて抱き締めた
親子でもおかしくない
2人の未来は
重なりあうことはできないけど
少しでも一緒にいられる時間が
2人の結ばれない未来に
目隠ししてる
ずっと一緒にはいられないから
会える時間を大切にできる
帰る場所は同じじゃないし
同じ場所に帰ることはできない
波は寄せてはまた帰っていく
静かな波に
叶わない2人の願いを
夢見てた
海にきたから
今度は山に行こうね
今度があるかどうかなんて
それすらも分からないけど
話せない約束かもしれなくても
少しでも長くアナタといたいから
結ばれない運命を嘆く2人だけど
次生まれ変わったら
男女逆でもいいから
人間じゃなくてもいいから
絶対一緒になろうね
この約束だけは
絶対叶うって信じてるよ
アナタを愛してる