詩人:甘味亭 真朱麻呂
ねぇ…僕は本当に世界にゆるされてここにいるのかな
ねぇ…僕は何にゆるされてここでこうして生きてるのかな
時々すべてが曇ってわからなくなるんだよ
時々生きてることにさえ疑いをもつのさ
僕はたしかに生きてはいるけどこの人生が何かの間違いだった
そんな縁起でもないことをいう
幸せを咲かすのも不幸を咲かすのもけっきょくは自分ですから 他人には関係ない
涙を受ける受け皿がもうあふれてしまって体中ほら涙でタプタプ
ぼくらの存在に異議をとなえても
今さらなんのこたえもわからないさ
そんなことはわかってる わかってるだけに悲しいんだ
もうすべてが悲しいんだ
影が僕を見上げてる
太陽が僕を照らしてる
月が僕を見下ろしてる
そんなふつうな毎日の中で僕は何をつかもうとしてるんだ
ただ繰り返すだけで過ぎる日々の向こうに何を見てるんだ
そんな気持ちは昨日の自分を映す鏡になる
反射して見える昨日の涙 笑顔 狂気
僕らは今 見えている未来に何を期待してたんだ
イメージとは全然似つかない世界の中で僕はただ生きてるけど
夢をなくしたら何を生き甲斐にして笑えばいいかわからない
自分を疑ったら明日も見えなくなる
だから 僕よ
それだけはやめろ
僕の存在を否定するな
僕の存在を認めなさい
それだけで明日は
未来は明るくなるから
鮮やかな光 差し込むから
闇はじきに消えるから
ここに花が咲くから
今に見ててごらん
僕よ
あきらめないでいて良かったと思えるから
今に見ててごらん
すべてが報われるはず
すべてに感謝できるはず
何が真実で何が偽りかなんてわからなくてもその気持ちを正直に形にすることはできるはず
さあ やれることから少しずつ挑んでゆこう
たった一人にして
またとない存在の僕よ 僕よ 今。