詩人:甘味亭 真朱麻呂
あと一歩
あと一歩
あと一歩…
その一歩がいつも足りないんだよ
その一歩のせいで幸せを逃すんだよ
一歩だけなのに
その一歩はなにより大きい一歩
小さな一歩も全体的に考えれば大きな一歩 その一歩が踏み外したら大失態だ
一円足りなくても買えないように
まけてもらえることもないから
完璧に 完璧に
ぬかりなく一歩を踏み出すことが重要だ
だからあと一歩 その一歩も慎重にゆけ
たかが一歩
されど一歩
すべてはその一歩が左右する
その一歩にすべてをかけろ
後戻りはできないさ
あと一歩
その一歩
なにより大きいぞ
さあ たかがじゃなくされど一歩だ
大切な大切なその一歩を大事に 大事にしなさい
それに気づけた今こそ
いつもその一歩で検討が狂うなら
それに気づけた今こそ
たしかな一歩を踏むべきだ
踏み出したその場所に花を咲かせなさい
たしかな一歩を感じなさい 大地にたしかな一歩を感じなさい
到達せよ
夢の一歩
幻の一歩
まだ見ぬ一歩
あと一歩
果てしなく
遠い一歩
近くて遠く
遠くてすごく近い
その一歩。