詩人:ユズル
暖かい窓辺の 優しい雨になる
もう一度 あなたを 優しく包む
涙も 微熱も 痛々しい火傷も
洗い流す 柔らかな 音
純粋さに 傷つけられた 朱い鼓動
頭をもたげる期待が ナイフよりも鋭い
金ぴかのつめたい糸に
足を絡め取られて 転んだ
流れたものは 生きる証拠として襲いかかり
震える声を 恨む 愛おしい 魂
だれよりも 飢えて いつも泣いている
あなたは いるべき 大切なひと
暖かい窓辺の 優しい雨になる
もう一度 あなたを 優しく包む
涙も 微熱も 痛々しい火傷も
洗い流す 柔らかな 音