詩人:甘味亭 真朱麻呂
忙しすぎてもうため息ばかりの日々
あわただしさに時間を盗まれていく日常
不適な笑みを残したまま僕の前から消えるそれ
僕の心はいつだって曇天模様
天気予報が晴れを告げても僕の心には晴れなんか来やしない
異常気象か嵐だけさ
なくした笑顔
とうとう生きる希望さえなくしてしまった
翼のない鳥みたいだ
ペンギンみたいに翼がないまま生まれた鳥なら翼がないことにも不自由さを感じなくてすんだのに
どーして僕は翼をもって生まれてきたんだろう
この命の導火線が燃えきるまで僕はこの限りある日々をやり過ごしていく
自信もなければ
やる気もないこの僕にこれ以上何を望むのかな?
何を求めて僕を生み出したのだろう
それさえわからないからただ子供と呼ばれるうちにやがて大人になってしまったみたいに時間を積み重ねてただけ
無理もないさ
誰もとがめられない
働きアリたちはばかみたいに常識を胸に働く 休む暇もないくらいに
子供のころがどんなに悲惨でも大人の忙しさに比べれば何倍もマシ
僕は食らうエサもなくて冬を越すまえに息絶える
この果てしない憂うつと卑屈さにからだをむしばまれながら
やがて
それでもどこかで信じているのです
かならず明日はきっと晴れる きりもなく願う僕
見捨てる神もいれば救う神もいるから
そんな根拠のないことをほざきながら
僕の旅は明日へと続く
今日やり残した仕事は明日に持ち越しだ
大丈夫 僕ならできる
そうただ信じたいだけ
そうただ信じるしかないだけ
今日が雨ならば明日は晴れる
だからそう何度も歌うしかないだけ
歌うしかないとしたらもうそれを頼る以外にないだけ
希望がないわけじゃない
ただそれだけでうまくいくこともある
きっと神様の仕業じゃないけど
僕は思う ありがとう神様!
人間はそれでいいんだって笑うよ。