詩人:甘味亭 真朱麻呂
行き場をなくした
哀れな子羊が
安らぎを求めて
教会に群がり天に祈りを捧げている
もしも
僕が悪魔なら
そんなこと無駄だってことを囁くように教えてやりたい
悪魔だって多少は憐れむような心は持ってるから
だから尚更教えてやりたい
僕がいま君にできることといったら
きっと力ずくで祈りを止めさせる以外にない
神様なんて結局はまやかしだってことを
そろそろ現実に戻さないと
本当に君の心まで黒く染まってしまうから
僕は無理矢理にでもそのふざけた
無意味な祈りを止めさせ
命の危険なぞ省みず君を虚々実々な世界から救い出すよ。