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詩人:どるとる
悲しみと喜びを一輪ずつ束ねた花束
僕は君に贈ろうかな
君が悲しむ顔は見たくはないけど
人はみんな涙と笑顔のふたつを抱えなければならないらしいから
それなら僕はそのふたつのほかに優しさと愛を束ねて君の感じる悲しみをちょっとでも減らせればいいな
だから受け取っておくれ
悲しませないという保証はどこにもない
生きていればみんな避けられない悲しみに出会うから
笑ってばかりもいられない日々だけれど
憎しみで心を染めてばかりもいられない
だから
花束を受け取ろう
花束を贈ろう
愛する人から
愛する人へ
また
愛する人から
愛する人へ
どんなに目を凝らしても目には見えない花束を贈りましょう
愛してる
いつまでも
好きだよ
好きだよ
大好きだよ
そんな思いをぎゅっと詰め込んだひとつひとつの気持ちを束ねた花束
今 世界中で一番思ってる人へ 渡しに行こう
光の活路をひらいて。