詩人:どるとる
さよなら 手を振る帰り道 暮れ色に染まった空を 見上げ
少し 胸の奥 切なくなったら もう泣いてもいいころさ
ああ さよならする人が恋人でも 家族でも友達でも
最後は 1日の最後くらいは笑って さよならしたいもんです
グッバイ またあした
あした また会おうね
今日の流した涙なんて忘れてしまうくらい
あしたはたくさん笑おうね
嘘みたいに冗談にはできなくても振り返れば輝く記憶さ
飴色の空に浮かんだ
白い雲もなんだか
泳ぎ疲れた魚のように群れ固まって 悲しい色に染まって 帰る場所もなく
自由の悲しさを僕におしえている
ああ 手を振る人もいないけれど
帰る場所があるなら
目指す場所は ただいまのドアだよ
さあ 帰ろう
それぞれの帰り道
照らすのは
月か それとも
やさしい誰かの
まなざしなのかい?
冷たいノブを回して
開けたとき 返事がなくても 言おうよ
ただいまって 言おうよ
頑張った自分自身に笑いかけるように。