詩人:甘味亭 真朱麻呂
どうして悲しい気持ち忘れようとするけど
どうして悲しい気持ちほど忘れられないの
どうして素晴らしい思い出は忘れちゃうの
どうして素晴らしいほど忘れちゃうのかな
悲しみがまるできれいな思い出に嫉妬してるようさ
悲しみくん
嫉妬しないでよ
悲しみくん
嫉妬するならば
シットダウン
僕の素晴らしい思い出まで悲しい色に染めないでおくれ
きれいだったはずの思い出なんていやだから
悲しい気持ちになったらすぐシャフトダウンできたらいいのに…
そんな気持ちも大事だよという世の中がわからない
それでもその繰り返しに笑ってしまう僕もわからない
つかの間の夜明け
鮮やかに空を染める光
泣き笑い
泣き笑い
繰り返して
今日もまた
夜明けは静かに
僕を染めていく
遠ざかる足音
近づく足音
おとずれては
去りゆく 何か
悲しみくん
悲しみくん
やっぱり君なしじゃ喜びも半減しちゃうのかな
喜ぶに喜べないのかなあ
今はそういうことにしてたえておこう
あいまいな期待にだまされながら
やがてつよくたくましくなる 勝手にしろと言われても
無駄にはしない
涙も切なさも
すべて僕の力
鍛える場にしよう
悲しみくん
もうしばらくは
僕とダンスだ
死ぬまでふたりきりダンスだ
おぼつかない足取りであやういステップ
それでも確かに僕は明日へたどり着く
どうやら先導されてるのは僕で悲しみに導かれてるようだ
わざと悲しませてるのかなあ
悲しみくん
こたえてくれよ
君は本当はやさしいの?