詩人:甘味亭 真朱麻呂
たとえ何万キロ離れていても何万光年離れていても
愛しあうふたりの心の距離は一ミリも離れやしない
ふと見つめた路線図に目指す場所がある
それと同じようにこの人生の旅にも目的地がある
夢の地図でも
愛の地図でも
目指す理由と目指す人がいる
その先には
現在地を確かめて
さび付いたサドルを思いきり前へ前へと送り出しながら漕ぐ
思い描いていた理想図と現実の歪みに涙しないように
今 僕はその未来にむけて頑張ってる
その途中
この旅に終わりはない
夢や欲望がつきないように
この旅に終わりはこない
手にぎゅっとつかんだ光の地図が指し示したのは希望だらけの未来じゃないが
悲しみにも負けないで目指す場所が涙でぼやけないように
自分に言い聞かすよ
負けないでね…
その言葉は魔法仕掛けじゃないから頼りないけど
それでもその言葉だけで救われるときがある
誰かが目指した夢の蹟がほらね 光り輝いてる
指差すむこうには絶え間ない光が 揺らめいてる
素晴らしい 未来がひとつ 太陽みたいに僕を照らすよ
信じてみようかな
いつか信じて旅に出た誰かとおなじように
僕も光の地図を片手に あの太陽目指そうか
バイクの調子確かめて
荷物かっこんで
颯爽 またがり
走り出してゆく
新しい夜明けに
これがはじまり
歴史にも残る
新しい旅立ちは
ここからはじまる。