詩人:流☆群
君とさよならしてからどれくらい経つだろう
随分一人でいる気がする
いつの間にか
あたしは一人でいることに慣れて
当たり前の日々を当たり前に過ごして
笑ったり泣いたり
あの頃のように
毎日がめまぐるしく変わることはなくて
ただただ
淡々と時が過ぎてゆく
平和すぎて
たまに不安になることもある
あの時
あたしは平穏を求めて一人になった
自分からさよならした
君に
君といる毎日に
飛ぶことに疲れた鳥は
しばし飛ぶことをやめ羽を休めた
いつしか羽を休めることに慣れてしまった鳥は
あの青い空の広さや
そよぐ風の気持ちよさを忘れ
空に羽ばたこうとはしなくなった
羽はあるのに
もう飛べはしない
飛び方を忘れてしまったから
いっそ羽ごとなくなってしまえばいいのにね…
あたしは飛べない鳥
恋することを忘れた
一羽のニワトリ