詩人:チェシャ猫
今もまたこの夜の中
だれかが迷っている
歩いても歩いても答え見つからず
一人そっと眠れない夜を噛み締めている
渇ききった僕の瞳の中にもまだ
たった一粒の涙が残っているのなら
今君のためにと思う・・・
一秒一秒どんな時間にも
この空の下どこかで誰かが泣いている
泣いても泣いても
空と心は晴れず
いつしかそっと微笑みとすりかえる・・・
きっと優しい選択と答えなんて
僕の前にはきっと置かれていなくて
眠れない夜をまた一つ越えるごとに
そっと優しさの意味を知る
この空の下で今もまた誰かが涙しているように
この夜の中誰かが微笑んでいる
そうして僕はまた少し
涙と微笑みの意味を知る・・・