詩人:蜜稀
何かを探していたはずなのに
いつの間にか忘れてしまった
大切なものだったはずなのだけれど
振り向いてみても
何だったのか分からない。
決してなくさないと気をつけていたはずなのに
僕の隣に何があったのかは
穴の空いている心のどこかにあったのか
振り返ることすらも出来ずにいる僕は
まだ、探していることさえも誤魔化そうとしている
僕だって何も無かったといいたいわけじゃない
でも、そのままじゃいけないような気がするんだ
確信は持てないけれど。
空が『蒼』って言うのも
雪が『白』って言うのも
うそではないと思うけど
それだけじゃないと思うから
だから、その何かが
また僕のところに自分で戻ってくるまで
雨が降ってたって、どうしてなくしてしまったのか考えてよう