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詩人:洋梨
みんな、気を遣わなくてィィのに、あたしを助手席に追いやる。
うそ。ホントはあなたのとなりがあたしじゃなきゃィャなの。
あなたの車で帰るトキは、助手席はあたし専用になる。そして、あなたに話しかけるフリをして、あなたの横顔を見つめるの。
最近、疲れてるのかな。なんか、元気がないような感じ....。それとも、あたしがとなりがいるから、ちょっと意識してくれてる?
友達は、あたしたちの邪魔にならないように、後ろで勝手に盛り上がってる。
あぁ、どうしよ....なんだかうまく話せない。心臓が痛いくらいドキドキしてる。
ずるいよ、そんなふうにすました顔して。あたしの恋は一方通行だって分かってる。分かってるけど、そんな顔しないで。その顔をみるたびに、あたしは、自分の気持ちが否定されてるようでィャなの。
あたし、あなたに恋しててもいいんだよね?あたしの気持ち、間違ってないよね?