詩人:安曇
薄い青が歪んでいた心の中はごーごーと音をたてて崩れているのがわかる。時が止まるとは、人の心が崩れた時かもしれない周りがすべて灰色ですべての音が耳に痛く人の顔が滲んでいた時声が聞こえた柔らかく、崩れたはずの心にすっと染み込んだ。顔が見えた。泣いていた、僕のために君が苦しそうに静かに世界が動き出した。君は僕の変わりに泣いてくれた。そう思えた。世界は、何も変わらないが僕は変わった。この、涙で動き出した。