詩人:甘味亭 真朱麻呂
去りゆく影法師追いかけながら見失う道の途中
悲しい気持ちがゆらゆらと揺れている
見たこともない世界へ行きたいなあ
もうこの場所じゃ僕の夢みてる未来は叶わないから
いつか幼いときみてたあの夢はまるでうそみたいに薄っぺらい
僕はずっとあざやかな夢をみていたかったのにどうして大人の姿になって目覚めてしまったんだろう
悲しみとせつなさの入り混じる夕景の中で僕まで同じ色に染まってた
涙を流しすぎてやがて海になって僕はそれに溺れて助けを求める声すらおこがましく思えて出せなくて
なんだかわびしくなった
その息苦しさにいつか僕は死するのになぜか笑顔は捨て去れない
そんな今日一日はほんの僕の1ページ
こんなに頑張ったのに
溜め息揺らしてたたずむ きれいすぎて泣きたくなる夕景の中で僕は泣いていた
オレンジ色に輝く涙を流してた
言葉じゃ言い表せない涙を流してた
この涙が僕の所有物なら理由もこたえも要らないよね
ただ悲しみにふれたからだよと僕らこぼすだけ
それだけで目の前に広がる世界が涙であざやかに色づく。