詩人:甘味亭 真朱麻呂
僕の心の中で今も光り輝いている思い出は切ない夜に僕がさびしくないようにそばにいてくれる大切な記憶
まるで大きな月のゆりかごさ
やさしいまなざしと変わらないあの瞳が僕のぜんぶをつつむ夜
ゆりかごに揺られて僕は恍惚の夢の中
僕のこの時間をじゃまするものは何もない
不安も恐怖も寒さも独りのさびしさもすべて立ち入りを禁ずる
僕だけの小さな楽園さ
月の光が僕を照らしているよ
まるで存在の価値をみとめるように
ただ月は僕を照らしていたよ
ゆりかごは僕をのせて今夜も夢の中へ連れて行く
幸せが待つ夢の世界へ
現実の悲しみを
深いさびしさを
消し去るように
今だけはなにもかも忘れても罪じゃない
さあ 夢に揺られよう
思い出すのさ 今
いつまでも色あせない記憶たちに笑顔で会いにゆこう
魔法の時間はまだ始まったばかりだ
終わりじゃないんだ
ゆりかごに揺られて僕は恍惚の夢の中
僕のこの時間をじゃまするものは何もない
不安も恐怖も寒さも独りのさびしさもすべて立ち入りを禁ずる
僕だけの小さな楽園さ
僕には十分すぎるほどの天国さ
もう会えなくなった大切な人たちにも出会える世界
夢みがちでもいいから さあ涙の海をわたって向こう岸で待つあの人へ会いに行こう
いつの間にか目覚めて朝の光に眩しさ感じても
また夢はみれるさ
そのために頑張ろう
現実が好きになれなくても
無理に好きにならなくていい
そう思えたのはあなたのおかげだ
楽園は現実の中に
楽園は宵闇の中に
霧の奥深くにある
遠いけど
つらい時も嬉しい時のようにすぐに終わるさ
皮肉を言って笑えるまでしばしがまんしよう
夢をみるために
さあ ゆりかごまであと少し。