詩人:どるとる
人が人を愛し
人が人を憎むこと
それは紙一重
紙一枚ぶんの差だよ
人が人を尊び
人が人を蔑む
それも紙一重
紙一枚ぶんの差だよ
ああ 嫌な世の中だ
ああ 面倒な世の中だ
どうして人は人を憎むんだろう
愛しながらも
どうして人は人を殺めることができるんだろう
当たり前なことだってわかってるのに
どうして愛と憎しみは紙一重なんだろう
僕らの関係も紙一重だ
愛だといえば愛だし
愛じゃないといえば愛じゃないともいえる
憎しみの中にも愛はある 愛の中にも憎しみはある
すれ違いながらも
また 手をつなぎ
愛し合う僕らは紙一重
人と人のあいだに生きる人間さ
ギリギリのところで人間さ。