詩人:甘味亭 真朱麻呂
愛してる
これ以上何が言えるだろう
僕は確かに
君を愛してる
そうだよね
愛は限界なんかない
ずっとどこまでも愛はつづいてく
愛がそろそろおきまりになってきたら
新しい愛を探すより
おなじ努力とおなじ誠意を死ぬまでおなじ人に向ける
それが愛だよ
たとえばね
彼女が大好きな風船を思い切り限界までふくらませる
パンクするかもしれないとか自分の被害も省みずに
ただ君のために
そんなくりかえしが実は愛なんだ
くだらないとかおざなりだとか言うんじゃない
愛してる
これ以上はないけれど
きっとそのくりかえしが新しい光を与えてくれるんだ
昨日と何ひとつ変わらず僕は幸せ
それがきっと愛だよ
幸せなんだよ
退屈するのはその幸せに満足しきってる証さ
大丈夫 そのうち
その良さがよくわかる時がくる
歳を重ねれば
しあわせという場所で既に僕は幸せだったと思えるから
朝陽のまぶしい坂の下
まだ坂道はつづく
けれどそれがまたどこか幸せ。