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詩人:甘味亭 真朱麻呂
すべてはやがてもとの鞘に戻っていく
さわいでいた子供も席に座る
授業が始まればそうなるみたいに
いつかすべては終わりという名のもとにみんなさよならするんだ
咲いて 咲いて
散って
また散って
咲いて 咲いて
散って
また咲いて
散って 散って
咲いて
また咲いて
散って 散って
咲いて
また散って
同じ事を同じ様に
形は違っても
それは繰り返される
それを繰り返してく
僕ら
これからも
今までだって
ずっと ずっと
僕ら
咲いてはまた散る
一度きりの人生
咲けるのは一回だけ
今日も誰かが咲き誰かは散っている
それを誰かが見てる
悲しくて嬉しくて
とても不思議な連鎖です
その繰り返しに終わりはない
いつか暗闇が僕のすべてをうはいにきても
僕は今までの人生を幸せに思うから
涙を流しても笑って命を天にかえすだろう
命がやがて散ること僕は知ってるから
どうにもならないことくらい痛いくらい知ってしまってるから
せめてそれまでは自由に残りある日々を命のかぎり生きていこう
鮮やかに鮮やかに刻んでゆくのさ
幻の時間を
リアルなひとときを
みんなそれぞれの命の時間を刻む時計に自分のときめきを刻んでゆく
瞬間でもなく永遠でもないちょうどいいのか満足できないのかわからないけど
ゆるされた時間の中で僕も輝きたいよ
咲いて
そうさ
咲いて
咲いて
咲いて
散りゆくまで
見事に
きれいじゃなくても不器用でも花びらを大きくひらいて
僕は空と同じくらい広いこの世界に大きな花を咲かそう
輝ける明日をめざして
僕は君と同じくらい光りながら
咲いて咲いて咲きまくるのさ
笑って泣いて幾多もの日々をのりこえて大きな波を飛び越えてゆくんだ
心に絶え間ない光をえがいて。