詩人:どるとる
離婚届に判を押すか押さないかで喧嘩してる 夫婦を見る子供の目が心なしか濡れている
そんな子供の目を見ると 夫婦もそんなことしてる場合じゃないと 喧嘩していた自分たちを恥じて考え直すのさ
夫婦って考えてみれば 違う人間同士がひとつ屋根の下で暮らすことだよね
だから意見や気持ちが合わない時も時にはあっても当たり前なんだ
だけど やっぱり 子供からすれば 夫婦はいつでも 仲良くいてほしいものさ
だから お母さん
お父さん 世界中の愛し合う夫婦たちよ
その愛を死ぬまで貫いてね
あなたたちを見つめるその子供の目を笑顔を裏切らないで
たとえ時間や季節が夫婦の姿形を 老いが変えようとも 変わらない愛の形もある
もう離れることもないね 僕らは 時を重ねて あたためた日々抱きしめて
これが夫婦なんだってものを見つけたんだよ それは些細な日々の中に 隠れてる小さな幸せの積み重ねだったりするんだ
思い出してごらん 君と僕が出会い いつの間にか 君のお腹にできた僕たちの新しい家族
名前を一生懸命考えてつけたあの日の夜
眠れずに 君のそばに寄り添った雪の降る夜
そうだよね
やっぱり夫婦は お父さんとお母さんがいてこそ夫婦だ だけどふたりがいつまでも変わらない気持ちでいることが ただの夫婦を 輝かせることができるんだよ
今日も たくさん笑い
たくさん泣こうじゃないか 強がりも わがままも 素直さも
さみしさも すべて
裸のままの心 向き合わせて 傷跡さえ隠さずに 向き合おうよ
理想の夫婦の姿はまだまだ見えないけど
僕たちが思うような夫婦とは きっと
僕たちが 築いていくものだから
そして いつか 君で
あなたで 良かったと思える 最後の日に
生前の汚れを落とす真っ白い あしたが
来るときまで
どうか 当たり前なほどふつうならどこにでもいる夫婦でいようね。