詩人:甘味亭 真朱麻呂
1月1日…
君の死んだ日
あの日、たくさんの涙が溢れた
あの日はすごい大雨だった
君は遺影では笑ってたけど
本当はどうなんだろう
死ぬ前から
『死にたい、死にたい』と何度も寝言のように
言っていたけど
本当はどうだったんだろう
それを知ることはもうできない
なぜなら聞ける君はもうこの世にはいないから…
君の痛みや悩み事、受け止めてあげられずにごめんねということしか
できない僕を赦せる言葉もないまま
あの日からもう
十年が経ちます
この町は相変わらずです
アナタの方はどうですか
今も変わらず
死んだことにも気づかずに
『死にたい』を繰り返していますか?
そういえば
今日はアナタの命日
1月1日…
おゃ、雨が降ってきましたね。