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詩人:Ray
ケータイのボタンを押して
羅列された文字で
向こうの心の真ん中まで
伝えられる言葉なんて
絶対無いんだろなって
思った。
こんな 人間の付属品が
発達するまでは
みんな 声で
ちゃんとした
口から出る言葉で
伝えてたんだから
あたしたちにも
出来ないはずがない
それなのに
文字にばっか
躍らされて
話すことを忘れる
会うことを忘れる
待ち合わせ場所で
待つことを忘れる
ケータイなんて無かったら
誰だって いつも
一人きりなのに
孤独を恐れる
繋がりを求める
メールが返ってこないと嘆くあの娘。
ただの羅列された文字に嬉しくなって
はしゃぐあの娘。
あぁ なんて
悲しい現代の
こどもたち。