詩人:甘味亭 真朱麻呂
ゆっくりのんびり生きても損はないはずさ 急いだり焦ってもつまらない失敗を招くだけ
怒らない
いらつかない
そんな目しない
地団太踏まない
貧乏ゆすりしないで
気長にゆこう
水槽の中で眠ってる亀を見習おう
亀はゆっくりだけどその一歩一歩に確かな重みを感じて歩いてるんだ
ただゆっくり歩いてるんじゃない
だから僕も亀みたいにかたい甲羅という不安や悲しみを背負っても一歩一歩確かな重みを感じて歩いて行きたい
今 僕はゆっくり歩いてるようでずいぶん急いでるつもりだよ
心は思うように歩けないけど僕も亀になってのしのしと一度きりのこの人生(とき)を生きて生きて生きて生き抜くよ
ゆっくりのんびり生きることも思うほど悪くはないだろう
それで良いんだ
それぞれのペースで人生を生きていくこと
急ぐことと人生をうまく生きてることはつながらない
イコールでもない
ざらざらしたその肌にしみこんだ涙の記憶
僕は一目見ただけでわかったよ
潤んだ瞳がそう言っているから
亀よ 亀よ 亀さんよ
僕にもあなたの歩き方 生き方
見習わさせて
参考にさせて
僕も 周りに流されずあくまでも自分の速さで進む それくらいはゆるされなきゃ生きてる痛みを我慢することさえ不可能さ
ペースは上げず下げず一定をまもる
少しくらい 面倒だと言わせて 楽にさせて 亀にゆるされて僕にゆるされないなんて不公平はないだろ
亀にゆるされるなら僕にもゆるされるはず
タートルウォーク
のんびりゆっくり
あきるほど僕はおなじ速さでのこされた日々をかみしめる
防戦一方でも
何か変わったことひとつも起きなくても
いつかくたばる命でも
わかってることすべて駆使して立ち向かう
人生という大きな敵に
タートルウォークで
タートルウォークで
タートルウォークで
いざ…