詩人:ユズル
闇が 音の輪郭を かたどる
音楽は すべてで 夢で 奇跡で やわらかな愛だ
光を 放って 心ん中へ
くるくる回りながら 風よりも深く
海よりもずっと壮大な 枕元から始まる物語
未知の 色とりどりな 出会いに
運ばれていく
運びたい そして ぼくも また
まだ 諦められない
海を旅した ビンの中の擦り切れた手紙
大きな木の下 見つけた 古ぼけたクッキーの缶
そんな ときめきが ゆらめきが
曖昧な 真っ直ぐな 衝撃が
今も 歩かせてくれる ぼくを
そんなものを ぼくも 創り出したい
そんなことを 想いながら