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詩人:甘味亭 真朱麻呂
にやにや笑っている
プンスカ怒ってる
わんわん泣いてる
しくしく滅入ってる
君はまるで百面相
いろんな表情を仮面のように隠してる
もっと見せてよ 君の百面相
僕もそんな風に表情豊かなら明日からでも人気者になれるのに
悲しいかな努力が足りないのかなんなのか鏡の前でさえ笑えないんだ
うまく笑えないんだ
ただばかみたいに泣くだけ
笑顔より明らかに多く流してきた涙が今日もしたたり落ちるだけ
僕は一面相ですらない
のっぺらぼう
鼻も口も目も耳もなんのためについてるかわからない
表情が無表情のまま固まってる
のっぺらぼう
君がそばで励ましてる
だけど僕は相変わらず無表情
なんかその場から消えたくなる
やがてこの世から消えたくなる
卑しいほどの愛はあっても外野から見りゃ釣り合わぬ君と僕
まるで百面相とのっぺらぼう
ハブとマングース
犬と猿
てな感じかな。