詩人:甘味亭 真朱麻呂
真っ赤なカーテンで部屋中を赤く赤く染めて夕陽の演出のつもりだよ
赤い机の上には白いコップ 中には白いミルク
部屋中の赤色がミルクを赤く染めてイチゴミルクみたい
赤い部屋には一枚の離婚届
昨日君から送られてきた
ふたをひらいたままの赤い朱肉とハンコ一個だけ押された離婚届
空も部屋の中もすべて真っ赤っか
少しだけ熱をおびた身体がふるえてる
小刻みにふるえてる
真っ赤な1日に
真っ赤な1日に
真っ赤な1日に
僕の心まで真っ赤っか
うそやごまかしはもう利かない
夕陽がすべてを暴く
とても幻想的な1日
涙の悲しささえ美しく演出する
赤く赤く染まる世界が。