詩人:甘味亭 真朱麻呂
夜空見上げて流れる星に祈りをささげよう
願いがあるならば
夢はひとつもないさ
君はいつでもそう言いながら悲しい顔で小さく笑う
そんな君の胸のうちはまるで透けているかのようにまるみえだぜ
流れ星がまた流れた
いつもよりも確かに多い 流れ星
それなのに君はなにも願わずただうつむいてため息をつく
僕にわからないように隅っこのほうで
まるで流れ星は人間のいやらしい完璧さを助長しているように
流れ星はみんなおなじ流れ方
ひとつさえ変な動きはしないな
人間みたいに間違うこともない
流れ星見たってなんの励ましにもならないな
自分ほどだめな流れ星なんていないと思ってた
でも忘れないで
ここに君なんかよりずっと不器用でだめなやつがいることを
僕はたとえりゃばかな流れ星で
君はそんな僕よりずっと賢い流れ星
だからそんなに落ち込むなよ
君は君で
僕は僕で
ちゃんと光れてる
変なとこなんてないさ
生き方なんて多種多様
縛られちゃいけない
そうさ
流れ星のようにまっすぐにだなんてしなくて良いんだよ くそくらいだ
どうぞ 寄り道してください
どうぞ 君の思うように自由に生きて良いんだよ
それが僕ら人間さ
そんな君には大きな大きなはなまるあげようね
誰も君にはあげられないだろう大きな大きなハート型の思いを
流れ星より早く届けよう
流れ星なんかよりって意地なんか張っちゃってばかみたいだろ?
流れ星に願うことばかにするわけじゃないけどあんまりおすすめしない
流れ星に願うよりやっぱりできることをやってみよう
そうすれば願いが叶うより早く幸せを手に入れられる
ポケットサイズの素晴らしい幸せ
今夜は星がない
そういう日は代わりに僕が君の瞳の中照らす星になろう
こんな風にしか愛せないけどちゃんと最後まで愛させてください。