詩人：甘味亭 真朱麻呂

すたれていくばかり
なくしていくばかり
こわれていくばかり
くるっていくばかり

ばかり
ばかり
ばかり
ばかり
ばかりなんだ
ばかりなんだ

見てごらん
地球の青さを
見てごらん
太陽のまぶしさを
見てごらん
命のすばらしさを

そんな当たり前を
感じる瞬間の中に僕らは今いるのです
感じるんだ
もったいないじゃん
感じるんだ
せっかく生まれたんだろ？

夜明けが街を照らし出してすべての偽りはすべての秘密は暴露される
裸になる真実

ばかり
ばかり
ばかり
ばかり
ばかりなんだ
ばかりなんだ

そうでもないだろう？

ばかに
ばかに
ばかに
ばかに
ばかにするな
ばかにするな

繰り返しばかり
繰り返すばかり

僕らはなにが変わっても大事な部分は何ひとつ変わらない
なにを手にしても
なにを成し遂げても
生きる中で
なにを失っても
なにを見過ごしても
なにも変わらない
死んでしまいさえすれはみんなおなじさ
いつか忘れ去られるならおなじのことだ
そんないいわけを今日のところはゆるしてもらおう

間違いも大事な財産なんだ

君に色を付け足してく

ほら視線を上げれば
ばかりでもないだろ

ノーモアチャンス
奇跡はその中に
ゴミに埋もれた中に
悲しみの中にある
光ってんだ
見つけるんだ
それがばかの仕事だよ

やってやろうじゃねえか

その意気だ
さあ
誰より光るのだ
誰より輝くのだ
なにより光るのだ
なにより輝くのだ

ノーモアチャンス
一回きりのチャンスも別のところで違う形で取り戻す
勝負も人生も転機もここからだ
まだまだわからない
決めつけんな

それこそもったいない

そう思わないか？