詩人:甘味亭 真朱麻呂
時をこえて やがて僕らおなじように年老いても
変わらない愛と変わらない生活の波に縛られていよう
掟はしばらくは僕らを生かすから心おきなく笑うのだ
幸せとはなんだと問われたらきっと今みたいな悲しみと喜び繰り返す毎日だと言うだろうね
歳を重ね
時も重ね
いくつも
いくつも
僕らは扉を開けては閉めてその繰り返しのどこかで途中リタイア
悲しくてもそれが今わかってる真実
だからそうなるまえに好きなだけ遊ぶのだ
笑うのだ はしゃぐのだ ばかになるのだ
生きてるってつまりそういうことさ
謙遜するな
カッコつけんな
着飾るな
狭いような広いようなこの世界という檻の中では僕らみんな罪人さ
自由という危険物を背負った生き物さ
それでもただひたすら愚かしいくらい不器用に日々を乗りつぐ
死んでしまいたくなるほど退屈でも時をこえて こえて こえて
たどり着くその場所に絶え間ない輝きを見ているんだ
未来はそこで光ってる
きっときっと光ってる
ギリギリ あくせく
ひやひや ゼーハー
そんな日々でも確かに僕は生きてここでこうして息をし生きている
それこそが生きているという確かな証拠
それだけで勲章もらえるほどえらいこと
生きている痛み
死ぬことへのおそれ
交じりあおうとし
交じりあわぬふたつ
生きているだけでつらい
でも生きていることでそれを和らげる喜びを感じる
だから僕は生きる
悲しみにあざ笑われようと喜びがそばで元気づけてくれる
どす黒い闇の中で僕を見つめるわずかな光
今 すべてを照らす
やまない雨はない
明けない夜はない
そう信じてただ僕は明日も引き続き生きる
繰り返し繰り返す毎日の中でまた何かを繰り返し繰り返す
そんな途方もない連鎖を受け入れながらあわせ鏡の世界の中でずっと遠い未来に光を見てる
だから生きれる。