詩人:甘味亭 真朱麻呂
まゆ毛の下 まつげの上 眉間にしわを寄せながら
オレンジ色の鮮やかな空を見上げる僕は一人きり
なにも余計なことは思わずなにも考えずにただきれいなその時間をずっと眺めてた
僕の瞳にオレンジ色がやさしくこぼれだして3Dのように飛び出して映るからまるでオーロラのように波立つ景色が僕をつつむんだ
例えばこんな景色を見るために毎日時間を削れたら仕事を休む言い訳くらいにはなるかな
そんな愚かな気持ちをひとつカバンにそっと押し込んで出かけるんだ
夕闇が空を色鮮やかなグラデーションで染めたらフッと息をついて眠る準備でもしてやろう してやろう
また悲しい繰り返しの中へ戻るときでも笑顔忘れずにしよう
疑うのならロマンチックなことの嫌いな僕が月に約束するよ
魔法も仕掛けもない世界で唯一魔法じみた夜に出会えた
これはまさしく奇跡
君に出逢えて
君に出逢えて
君に出逢えて
解ったことさ
降り注ぐ光
指先をのばせば
あたたかいくやさしい感触
とても 素敵
とても 素敵
とても 素敵さ
君に出逢えて 僕は。