詩人:小さな貝がら
家にいる時は
優しいまなざし
あなたが
台所に立つと
たちまち
良い香りがしてきて
「おかえり」の
声も温かい
仕事に出ると
あなたは白衣を着て
てきぱきと仕事をこなす
60過ぎて
背中が痛いと
少し丸くなった
背を痛がり
近くにいてるのに
何もできずごめんね
良い娘じゃなく
ごめんね
私もあなたのように
頑張らなきゃ
強くならなきゃ
でもまた
あなたの優しい味
食べたいな
それだけで
心あったかくなるから
ずっとずっと
エプロンも白衣も
似合うあなたでいてね
母へ
By 小さな貝がら
2008/08/20 (Wed)