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詩人:甘味亭 真朱麻呂
どうしてってくらい長い夜に僕は出会った
淋しい夜を埋めてくれる何かを求めて夢を見る
どうしてってくらい短い夜は僕を朝に追いやった
月も僕を見つけると雲に隠れる
ああ どうしてこんなに心は凍てついてるんだろう
目の前に広がる世界は果てしないのにね
見えている世界はとても狭い未来 限られた道
わずか四畳の幸せ
どうしてってくらい
どうしてってくらい
暗い暗い夜
どうしてってくらい
どうしてってくらい
静かな静かな夜
僕は独り
さまよい歩く日々
にぎってくれる人の手もない
ふるえる手をにぎってくれるぬくもりもない
探す気もない
どうしてってくらいばかで愚かな僕は
どうしてってくらいいつまでも愚かなまま
身体だけ大人で
そのほかはガキで
どうしてってくらい わびしい気持ちを抱えてる今です。