詩人:どるとる
なんて 素敵な
なんて ずぼらな
1日なんでしょう
形容しがたい時間
がらくたを捨てに
部屋を空けたのさ
自転車に乗って
あの場所まで
宛てなんかないけど
宛名なんかなくても
悲しみは届くのさ
だけど悲しみが届くのなら喜びや幸せも心に届くだろう
バカみたいに笑おう
愛想笑いや苦笑いは笑顔の内には入らないよ
さあ 笑ってごらんよ 心の底から
がらくたのような
記憶を捨てに
年期がかった
自転車に乗って
山あり谷ありの道のりを行こう
がらくたびよりだ
金はない夢はない
能なし 体力もない
何もない 何もない
自分まで 捨てて
生まれ変わろう
そうしよう
がらくたのような
昨日にサヨナラ
がらくたのような
今日におはよう
瞳の中で 回る
記憶の映写機
今 またひとつ
終わった。