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[140448] 歪の第二章

詩人:甘味亭 真朱麻呂


僕のあいだにはさまるようにしてある
迷い 悩み 苦しみ
悲しみ 切なさ 難題 未だ解けない謎
それをはさむようにしてまたあるそれらを克服するたくさんの調合薬
同じ数だけあるそれとそれ
僕をどん底に突き落とし悲しませる現実
にらむように監視する歪な現実
夢も一束の気休め

ああ それが悲しくて
ああ それが嬉しくて

なんだか言葉にならないくらいにくいのにいとおしい

そんな現実と現実にはさまれて僕はなにを一番に願う?

僕は僕に問いかけた
でもたぶん僕はわからない
僕が僕に問いかけても願いなどあまりにはかなく悲しいものだと知ってるから

すでに枯れ咲くことのない花に期待を寄せても滑稽なだけだから
そんなことより僕は今あるだけの可能性に手を伸ばす
無理せずできることなただひたすらうちこむ

歪な日常という現実がもう一つの安息という現実を歪めないように
日常で生きる現実の僕と夢で生きる僕の二役を演じるこの一定の程よいリズムの安定を崩さないように
僕は気をゆるめないでいつも四方八方に目を配る

そのうち日常というめまぐるしい現実で生きる僕の生活が夢を浸食していく様が思い浮かんだけど気にせず僕は歪な自分を正そうと常識というライフルで歪な箇所を撃ち落とし
小さな間違いも認めない
まるで枯れた草や葉をちぎるようにいつでも完璧なままでいたいから人はゆがんだ自分をかき消す為に夢を犠牲に現実をきらめかせようとつとめる
そしてやがて現実はひとつと重なり
完璧なる常識人がそこに誕生する

それこそ歪な第二章の始まり

完璧な明日を求めた人はゆがんだ正義でいつの間にか心を正義を語った悪に染めた
それを必要悪と呼びながら人は汚れのない常識で人を傷つけていく
まるで当たり前のような顔で冷たい仮面をかぶったような冷ややかな笑顔を浮かべてる。

2009/02/25 (Wed)
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