詩人:アル
ほら蛍指差す人の香ほのかその人の手の柔らかさ知る蛍月日は百代の過客とかや…厚化粧蛍も肉を喰らふとか今は昔となりぬれば塵に紛れて忘れ居たりしを、桜桃忌の前日は人の生まれたる日なれば、ふと思ひ出でにけり。如何に過ごしつつをらんと懐かしく覚え侍りければ。