詩人:おるふぇ
嗚呼、一人ぼっち
ケイタイをいじっても
退屈だし
お気に入りのCDを
何度リピートしても
もう飽きてしまった
今夜の風は変な風
心に吹く隙間風
何をしてても
ツマラナイ
うるさい雨が
窓を叩く
孤独の部屋を抜け出して
真夜中に一人で
あてもなく飛び出した
どこか
遠くへ
行きたい
何か
自分を
変えてみたい
どこまでも
どこまでも
走ってく
どしゃぶりの中
走ってく
ずぶ濡れのパーカー
泥だらけのスニーカー
未来が呼んでる
気がする
気がつけば
いつのまに
雨は止んでいた
疲れ果てて
ベンチで休む
見上げれば
月
ぽっかりと一つ
漆黒に浮かぶ
まるい月
お前も
一人なのか
なんだか泣きたくなった
おーい
孤独の果てで
遥か彼方の
月に叫んだ
俺とお前
孤独を知る
似た者同士
仲良くやろうぜ
月一つ、俺一人
サヨナラから
はじまることが
たくさんあるよ
君の好きだった曲に
あったフレーズ
ずっと覚えたくて
何度も歌い
覚えてはみたものの
もう隣に
君はいない
いいんだよ
月があるさ
おーい
何て言えばいいだよう
嗚呼
なんて馬鹿らしいんだろう
そんな心の中を
月が照らした