ホーム > 詩人の部屋 > チェシャ猫の部屋 > 花の色も雨のにほひも君の笑顔も > 投票

チェシャ猫の部屋  〜 「花の色も雨のにほひも君の笑顔も」への投 票 〜


[6360] 花の色も雨のにほひも君の笑顔も

詩人:チェシャ猫

こぼれた涙の分だけ人は強くなれる
いつか聞いたその話が本当なら
明日はまた少し
成長した僕がいるのかな・・・

そう
いつのことかはもうはっきり覚えてはいないけど
その日君の口からこぼれた
ゆったりとした優しいメロディーは
今もまだ僕の耳の片隅で
そっと流れ続けている

痛みの雨が降りつける
静かな十字路で
二人 逆の道選んで歩き始めた
背中に映るあの日の僕たちが
寂しく見つめ合っている

きっとこの雨もいつかはあがるだろう
いずれは虹もかかるだろう
そうして僕はまた
空を見上げることができるだろう

涙で滲んだその景色の向こうに・・・
そして雨の空を悲しく映し出す水たまりに・・・
忘れられている何か
拾いながらまた歩いていこう
いつの日かきっと笑って思い出せる日がくるだろう

花の色も雨のひほひも君の笑顔も




2003/12/03 (Wed)
ユーザーID パスワード
一言コメント  


- 詩人の部屋 -