詩人:さみだれ
青が最後の足掻きを見せた
一瞬のオレンジに魅せられたからか
真っ黒い闇に追われたからか
何にせよ生まれたよ
僕は短い命を毎日繰り返し
生きたよ
電線を挟んで
ビルの谷間から
山をなぞるように
境界を見せて
限界はあると
僕は言った
オーロラのように
夕暮れの空は広がり
君の涙でさえ
黄昏に霞んでいく
それは終わりを告げるように
夕暮れの空に在り
君の心だけが
息を吹きかえした
僕らは生きてる
今二人で生きてる
世界を巻き込んで
生きてる
メランコリヤの手をとりながら
夕暮れに生きている
2011/04/19 (Tue)