詩人:aria
足蹴にされた瞬間に
紙っきれになったモノは
やたら重量が増したんだ
だって手が震えてた
見上げた空を阻む
大きな看板が哀しいのは
そこに映って笑いかけるのが
君じゃなかったから
ぶつけるように
電話口で怒鳴った
「君の夢は何だっけ?」
「あたしの夢は何だっけ?」
深夜の静けさが
やけにうるさかったんだ
強くなりたい訳じゃないのに
それを理由に告げたサヨナラ
天邪鬼だとバレていたけど
笑って手を振ったんだ
全力疾走で
君を愛したから
全力疾走で
夢を追った
派手に転んだら
目を瞑って立ち上がる
手を差し伸べる君を期待しないように
強くなりたい訳じゃないのに
それを理由に告げたサヨナラ
半ば真実になりかけてたんだ
本末転倒それもありか
全力疾走で
君を愛した
全力疾走で
夢を追ってる
泣き通したあの日の「サヨナラ」
スタートの合図だったんだ
紙っきれに違う重さが
大きな看板に君の姿が
叶った時に
偶然出会おう
同じ質問をしよう
「君の夢は何だっけ?」
「あたしの夢は何だっけ?」
どんなに静けさが
うるさくても
二人の答えが
ここにあるんだ