詩人:亜子
この耳にもこの目にもその指にも幸福はどこにでも宿るのに少しの機転をきかせたばかりにおびえた小鳥のように飛び立っていく余韻の羽はまき散らせても幸福はとどまらないだけどそれはいつでもふいに触るから見つけたならば深呼吸そっとみとれていたいだけできれば手をつないで盗み見させて酔いしれた君の横顔を煙のようにかき消えた先でもただただ君を愛するために