詩人:どるとる
そうさ繰り返すマスターベーション
自分でつけた傷を自分で癒すんだ
自分を罵っておいて自分を慰めるんだ
わからないことがわからない
答えはいつも同じだな
わからないものはわからない
答えはいつも悲しいな
アスファルトの上
涙に濡れたまま
僕は何かにおびえ
形のない見えない
何かにおそれている
嵐は去っても
余韻は続く
歯にはさまった
食べ物のように
歯がゆく
とてももどかしい
死にたいのに死ねないな
死ぬわけにはいかないな
正しさはいつもわかってる
わかってるからこそ逆らいたい
答えは青い果実のよう
百万回の性交も
百億人の殺人も
百兆年の時間も
齎す結果はいつも
決まってる
孤独は心を浸食する
月蝕の夜 助けてくれるのは誰もいない
わからないのはなんなんだ
答えはどんな方程式でも解けないな
わからないのは全てなんだ
答えは全ての天才の脳を用いても解けないな
わからないことがわからない
答えはいつも同じだな
わからないものはわからない
答えはいつも悲しいな
そうさ繰り返すスピリチュアルケア
心よ 死なないで
身体より先に死なないで
答えは 限りなく 悲しいな
若さの中に老いが見える
老いの中に若さが見える
そうさ答えは 生きれば生きるほどあふれるんだ
楽になぞなれるものか
真の楽園は地の底ぞ
僕が必死に選んだ答えは神様のいないこの世界では ただの賭けにしか過ぎない
さあ 生きましょうぞ
人生に答えがないのを知った絶望に打ちひしがれようとも生きることを選んだのなら。