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[174331] 歩く

詩人:どるとる


僕は今日も歩く
なんの不思議も怪しさも抱かずにどこまでもただどこまでも

たまにゃ誰かと歩く
手なんか繋いだりする
空は夕暮れだったり
青空だったりする

そんな何気ない
当たり前な毎日の中
人は生きている

歩くだけで いろんな苦労を背負う
歩くだけで いろんな幸せが見つかる
歩くだけで ただそれだけで誰かと出会い別れる今日がある

歩くだけで 悲しかったりして
歩くだけで 嬉しかったりもして
歩くだけで ただそれだけで僕は生きることの辛さや楽しさを知るんだ

そしてやがて歩いている旅の途中 やがて 老いに負けて 僕は空の上に昇る
歩くだけで とても悲しい明日が来る
だけど歩くからこそ
ほら笑える今日がある

だから歩く 歩く 歩く
いつも歩く 歩く 歩く
歩く 歩く 歩く僕は歩く
てくてく とぼとぼ
たまにゃ 駆け足で走る
だけどのんびりとゆっくりと ただでさえ短い人生を急ぐことはないと のらりくらり その日暮らしで口笛吹きながら 歩く

ほら いつの間にかわかるだろう
生きる悲しみ
生きている喜び
そして今
生きていることの幸せ
悲しみのあとのあの笑顔 雨上がりの虹のように君の心に あふれる不思議な感覚

歩く今日も僕は歩く
何かを見過ごして
何かを失いながら
たまに何かを拾って
空を見上げてさ
歩く 歩く 歩く
僕は歩く 歩く 歩くよ

手を振り 前へ 前へと 巻き戻せない時間の中を 時計の針のように チクタク チクタク 自分の命を刻むように 歩くのさ。

2012/02/20 (Mon)
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