詩人:どるとる
夢を見た いつか誰かが あざやかな夢を見た
夢を見た いつかこの場所に立ち 未来に夢を見た
たくさんの人の汗と血に混じった 涙や笑顔の記憶 見えない足跡の上に 今日も僕がいて 君がいるんだよ
笑ったり 泣いたりすること さも当たり前のように生きてる
だけど全ては きっとはるか昔の人たちが築いた 輝く礎
夢を見た いつかこの空を見上げ 同じ気持ちになった
たどり着いた未来はきっとつまらない未来
だけどそれでも夢を見た いくらだって夢を見た僕らもまた夢を見る人 夢見人
きっと楽しいことばかりじゃない
生きることや歩いていくことは
だけどそれでも何かに守られるようにして 生きる僕らの日々
夢を見た 僕も何十何百年先の人たちが同じ気持ちで空を見上げ 夢を見るんだろう
夢見人になるんだろう
見えない足跡の上に
街ができ 人はそこで営みを 繰り返すだろう
幾重にも幾重にも
人は 何かを 生み出しては 生きる悲しみや喜びに 笑い泣くのだろう
それが夢見人さ。